solaの家をもっと見たいと嬉しいことを言ってくださる方がいたので
新築時の写真を一挙大公開しちゃいます!
新築したのは2014.8
約3年の月日が経ち先週また撮影をしたので
丁度比較もできるし、いい機会なのでどうぞご覧ください!
外観。パッシブ設計のため東西北面を塞ぐ。南面は木製トリプルサッシの大開口で太陽の光を最大限取り込む。
北正面はチャネルオリジナルの木製サイディング 、色はつけず経年変化の色褪せを楽しむ。
東西はガルバリウム鋼板、色はブラックパール。南は爽土という土の塗り壁。
木製サッシはスウェーデンのガデリウスというメーカーのもの。屋上の屋根は二重構造で特徴的になっている。
ロケーションの良さを一番実感できる屋上にあたる小屋裏空間。全面ウッドデッキにし、リゾート地のような清々しい場所にした。
屋根があれば涼しく過ごせるのは当然の原理。風や鳥の鳴き声が暑さをさらに和らげる。
ハンモックは帆布のものを使用、毛布があれば冬でも寛げる。タイの三角枕はリゾート空間には必須アイテム。
2階の南は全面に水盤を設置。水を張ったときの涼しさは格段に違う。主に水道水だが雨水が溜められる仕組みになっている。
藻とボウフラ対策で10日で水を張り換える。
水面に空を映すのはボリビア共和国のウユニ塩湖をイメージしたもの。
夏の暑さを和らげる様々な工夫は、その反面冬が寒くなるということでもある。
それを打開するのが薪ストーブとコンクリートの蓄熱体。日中、日光を溜め込んだ12畳の土間リビングは冬に訪れる人の誰もが驚く。
床暖が入っていると疑うほどに暖かい。夜間はその熱を徐々に放熱しつつ薪ストーブの熱を蓄える。
土間リビングとRC階段で住宅としては超巨大蓄熱体を盛り込んだ。
夏は日陰のコンクリートのひんやり感があるので涼しく過ごせる。
正面の大きなハンガードアを開けるとガラス貼りの玄関ポーチ。半外空間なので植物などの水やりも床が濡れるのは気にならない。
閉め切れば中からショーケースのように見え、一体の空間として認識できるため、4.5畳の広さにしてもロスは感じない。
閉塞からの大開口も来訪者にインパクトを与えるための伏線。
敷居をまたぐという動作で、家に入る感覚を与えるため、敢えて段差を設けた。タイルは溶岩。
多孔質という物質は匂いや汚れを分解してくれる役目を持っている。
玄関ポーチ入った正面のセカンドリビング。窓際のベンチが年中通して最高に気持ちい。
1階との吹き抜けに向けて掘り炬燵式のカウンター。現在はプロジェクターを壁に投影して楽しんでいる。
見える部分は鉄板のみのスチール階段で屋上へ。夏の暑い空気は全て大きな吹き抜けが排出してくれる。
水盤の水面に反射した光のユラユラは見ていて癒される。座れる場所をあちこちに作り、その周りに癒し効果の高い何かを作っている。
上下に倒すトグルスイッチを採用。通称アメリカンスイッチ。
スイッチをカチっと入れる瞬間、家に帰ってきたという自分の中での感覚的スイッチでもある。オンかオフかは不明。
ダイニングキッチン。キッチンのタイプは昔ながらの壁付けタイプ+出窓。
流行りのキッチンのスタイルは当時良いとされていたものの、過ぎれば良くなかったような言われ方をするもの。
自分自身のスタイルをしっかり検討した上で選ぶこと。キッチンに毎日立つ自分として、これまでプロデュースしてきた身として
このスタイルに行き着いた。食器棚不要説を強く唱え、小さくていいからパントリーがある。
そして何より、料理をする人のモチベーションを上げ、料理が好きになれるキッチンにすることが理想的。
高価なシステムキッチンにしても料理は美味しくならない。
1階の土間リビング。配置が固定されるような家具は一切置かず、すべてキャスター付きか折りたたみのできるもので配置。
家の中に取り込む光は、冬の太陽と夏の太陽の角度と庇の出具合を計算し調整している。
吹き抜けは夏冬通して暖気を上にあげ家中の温度を均一にする役目を持っている。夏の二階は暑なく冬の1階はストーブとRCで寒くない。
薪ストーブはドブレ社のヴィンテージ50。青い折りたたみ椅子はお気に入りのニーチェア。壁に貼ってあるのはロゴバキリム。
カウンターからの落下防止の手すりはビル用の鉄筋を加工したもの。