CONCEPT.4 (Safety & Security②)

基礎と構造材について
耐震+制振・耐久性

Information

耐震性はどの会社でも重要と言われてますが耐久性はなかなか言われません。耐震と耐久を兼ね備える事がとても重要です。様々な工法や商品であふれ返っており、何が正しくても良いモノなのか分かりづらい世の中になってきています。
グランプランは正しく考える力と腕の良い職人さんたちの技術で支えられています。だからこそ使う材料にもしっかりと拘り、吟味されなければなりません。耐震性と耐久性は別ものだという事も大事なポイントです。

耐震性について

今の国の基準では全ての新築が阪神大震災(震度6強)程度なら倒れません。そんな言葉に安心していませんか?「倒れた」=「倒壊」です。「倒れない」=「無傷」「小破」「中破」「大破」です。「大破」とは倒れる寸前で、本震の後の余震で倒壊する可能性は大になります。耐震等級という基準があります。耐震等級1は震度6強の時に「大破」で済む(1.0※)。(※地震安全率)耐震等級2は「中破」(1.25)、耐震等級3は「小破」(1.50)「大破」は余震で「倒壊」すると考えたら耐震等級3でも余震で中破になる。ならば等級3じゃないと家はその後住めなくなるのではないだろうか?とグランプランは考えるわけです。むしろ3以上の基準はないがさらに強くする(耐震)か別の方法(制振)を検討する必要がある。国の基準というのは、本震で命を守るために定めた基準であって財産としての家を守るための基準では無いと、認識しています。

耐震性

ベタ基礎

ベタ基礎とは?

木造住宅を建てる際の基礎工事のひとつの工法です。建物を支える下部構造で、底部のコンクリートがすき間がなく連続し基礎の底部が一枚の板状になっている基礎のことを言います。現在では最も広くこの工法が使われています。「基礎」には、ベタ基礎、布基礎(ぬのぎそ)逆ベタ基礎、深基礎などがあります。

不同沈下防止

建物を基礎全体で支え、荷重を平均的に地面に伝えるので基礎や構造物が部分的に沈下する現象を防止できます。

耐震構造

建物下の地盤全体に鉄筋を配筋しそこにコンクリートを流し込んで作る。 地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため地震や台風などの衝撃を効果的に地盤へ逃がします。

防蟻効果

従来の布基礎の様に床下が土ではなくコンクリート一体型仕上げなのでシロアリ被害の予防になります。

防湿性

防湿ビニルシートを基礎コンクリートの下に敷き込み土中から湿気が上がるのを防止します。これにより床下の腐食を防ぐことが出来ます。

耐久性について

構造材の大部分は信頼性の高い国産材を使用!

ヒノキ無垢材にこだわる理由

01メンテナンス費用がない

薬剤散布によるシロアリ駆除対策を講じなくても良いと国から認められていた木材です。健康を害する細菌、カビ、ダニなどの発生を抑え、我家の安全を根本から揺るがすシロアリから家を守る国産のひのき。こんな木を使った家こそが、家族に本当の安心を与えてくれる家なのです。国産のヒノキは、余計な薬品を使わなくても安心して住める家です。ロフトが床面積に参入されるかどうかは、その大きさによります。最近では土台や柱に「防蟻処理をしましょう」と薬品を使いますが、薬品を使用しても5年しか持ちません!また、5年後…また、5年後…。永遠と薬品を使わないといけないと思うと気が遠くなりますね…。家を建てた後にメンテナンス費用ばかり掛ってしまうわけです!例——1階部分が20坪のシロアリ除塗装の費用が1回約十数万円の費用が掛かります。35年で7回シロアリ駆除塗装のメンテナンス費用十数万×7回だと約100万円近くのメンテナンス費用が掛かるのですよ!最初から薬を不要とする材料を使用すればこういった余分な費用は掛らないですよね。

02住宅ローン貧乏にならない

35年の住宅ローンで、平均利用年数は30年で解体しています!子供たちは、解体してまた家を建てます。そして、また住宅ローンを35年間返済します。本当に、それでいいのでしょうか?欧米では3代続きます!日本より所得が低くても、お金はあります。なぜでしょう?例えば、おじいちゃんが600万残します。お父さんも600万残して、自分も800万、合計2,000万で家を建てたら、どうでしょうか?800万の住宅ローンで済みます。 日本も最低100年は住み続けられる家になれば、どれだけ住宅ローンの為に働かなくてよくなるか。以上の事から、私たちはヒノキにこだわります!ただ安いだけで、目先の安さを売りにするような家を造りたくないのでこだわります!安く家づくりができたが、メンテナンス費が膨大に掛かる、30年しか持たない家…。住宅会社だけしかメリットのない家は、私たちはお客様にお願いされても造りたくないです。お客様が、近い将来後悔することが分かっているからです。

03リラックス効果がある

ヒノキで家を作ると、そのリラックス効果のほか、森が自然界で果たす浄化作用や、木が他の生物に対して持っている防虫・防蟻(ボウギ)効果など、様々な効能を家に備えることが出来るのです。また、ヒノキは人体に無害な天然物質なために、副作用などの心配がほとんどないことです。ヒノキの家が家族の健康と安心にとって最良であるといわれるのにはそんな理由があります。

04殺菌効果高い家になる

ヒノキの良さには、ヒノキチオールという物質があります。これは檜科植物から採取できる物質で、抗菌・防カビなどの殺菌作用などを持っています。 木の調湿機能で、カビの発生を抑えられることは知られていますが、ヒノキ・ヒバなどに含まれる「ヒノキチオール」という物質がカビを防ぎ、細菌の増殖を抑えることが証明されています。特に日本の気候は温暖多湿で木材や食品などが腐りやすい気候であり、様々な分野で注目され、利用されています。 殺菌作用の他にも皮膚から浸透する消炎作用があり、アトピー性皮膚炎による、かゆみや炎症を和らげる効果があるともいわれています。

05地震に強い

五重塔は幾度も修復されていますが、柱や梁、桁など肝心なところはすべて創建当時のヒノキであり、どれも樹齢1000年以上のもの。それが1300年以上経っても朽ちることがありません。修復に携わった棟梁さんによると、その表面をカンナで削ると、ヒノキ独特の香りを放ったといいます。つまり、1300年経っても生きているということです。ここにヒノキならではの半永久的といえる強靱さの秘密があります。実験によると、ヒノキの曲げ、圧縮などの強さは、伐られてか 200年ほどの間にだんだん強くなって最大30%も強度が増し、1000年ぐらい経って新材と同じ強度に戻ります。つまり、育った年月の倍の年数は、その強度を保ち続けることができる木なのです。ヒノキは、植えられてからほぼ60年を経た時期に伐採されますので、120年は強度を保ち続けると事ができる木なのです。現在の住宅には「日本住宅性能評価基準」が定められています。 どれくらい長持ちするか「劣化の軽減」についての等級で、ヒノキは75年から90年も持つことが認められている一番高いグレードの等級3を得ています。末長く住み続けられる家はヒノキでつくるべきであることを、過去の建造物が教えてくれているわけです。

耐朽性

耐朽性

「大」のヒノキ、 「中」のスギ、 「小」のベイツガ、「極小」のホワイトウッドを3年間野ざらしにした実験結果です。一番左のスギ、その隣のヒノキは全く腐れは見られませんが、三番目のベイツガは下部が腐り始めており最も右のホワイトウッドはキノコが生え、中まで完全 に腐って割れています。もちろんこれは野ざらしにした結果なので、家の柱に使用した場合に3年程度で腐ってしまうということはありませんが、樹種によって耐朽性に大きな差があること

材木へのこだわり

01月齢伐採

月齢伐採とは、月の満ち欠けのサイクルで、満月の翌日~新月の半月間で伐採をするという昔ながらの伐採方法です。この時期に伐採された木材のメリットは、『腐りにくい、カビにくい、割れにくい、狂い(反り)にくい、燃えにくい』科学的に根拠はないのですが、1000年以上続く日本建築の古の知恵です。今ではほとんど行われなくなりました。

02葉枯し天然乾燥

切り倒した木をその場に枝葉を付けたまま数ヶ月間寝かせ乾燥させます。残された枝葉が倒された後でも成長しようとして、幹の水分を吸おうとすることで乾燥を早めます。葉枯し乾燥のメリットは、『木の割れ、反り、色つやに大きく影響。防虫的な、フェノール性成分が増える』切った後の木はとても水々しく重たいのですが乾燥により重量も減少するため、輸送エネルギーも抑えられ、エコなのです。

葉枯し天然乾燥

03桟積み天日乾燥

切ったばかりの木は反ったり割れたりします。それを見越して大きめに粗く製材した木材を天日の下に桟積みし1年以上の時間をかけて太陽と風による自然の力だけで乾燥させます。この工程により木材をさらに乾燥させ、材木内部のストレスも減少させることができます。より早く出荷させるよう、生産性を重視すればどうしても強制的な人工乾燥をする他ありません。その代償として必要な油分までもが奪われてしまいます。天然乾燥は人工乾燥に比べ必要な燃料・電気も一切不要となり、地球に優しい方法と言えます。

桟積み天日乾燥

「アップルピンシステム」(APS工法)
「在来工法」+「金物工法」+「目視による施工管理機能」
進化した画期的な金物システム

日本の伝統工法である「在来軸組工法」の仕口と、部材点数の少ないシンプルな金物接合金物が融合。プラスアルファの機能を持つ画期的な金物システムです。

「在来軸組工法」の仕口とは、日本の伝統的な木造住宅の木組みにおける接合部に古くから使われています。 梁と梁、梁と柱など材と材が掛かり合う仕組みです。木材を利用するにあたり、日本の環境の様に、気候や温・湿度度変化によっておきる膨らみや木痩せなどの性質をよく理解した仕組みです。ただし、建物の角に位置する構造上重要な柱が、相反して仕口のために穴だらけになってしまうという欠点があります。そこで、新しい技術として生まれた従来の「金物工法」は、この仕口に当たる部分を欠かずに金物を取り付け、建物を緩みがない堅固のものとします。

その裏付けとして製品化するにあたり公的機関で性能試験を行い、接合部分の耐力が実証されています。従って、構造計算で建物の強度を明確にしやすいのです。ただし、ボルトやナットの金物接合は、組立直後からでも気候や温・湿度変化による木痩せなどで接合部にゆるみが出る場合が多々あります。「在来軸組工法」と「金物工法」の両者の利点を概念としたアップルピンシステム(APS工法)は、仕口の寸法を規定し、開発者の着目したオリジナルな金物形状発想により部材の中央に打ちつけたアップルピンと固定するためのドリフトピンにより接合部を強化します。接合金物部材を商品化するまでは、仕口を持つ金物部品として、 認証公的機関で加圧・引っ張り他耐力性能試験を実施実証し、 設計者・プレカット工場が要求する構造計算や建物の強度を明確にする事が出来ます。さらにプラスアルファの機能として、金物の設置後、金物による引き寄せや締め付けの目視管理が出来ますので、木造躯体組立上棟の時に施工者にとっても安全維持確保の最終確認がとても簡単にできます。

耐火性・気密性の向上と接合耐力の向上

APS工法は、仕口の寸法を規定し、 部材の中央に打ちつけたアップルピンと固定するためのドリフトピンにより接合部を強化しています。

従来の「金物工法」は、梁に上下のスリットが入る工法が多く、火災の際は高熱により塑性変形した金物なってしまう可能性が高いのですが、APS工法は、燃えシロを含めた材の中心に金物が配置されるため、仮に火災時でも木材が炭化するのみで消防活動が開始されるまでの時間が稼げると共に梁の崩落の危険も避けられます。

仕口は在来工法の蟻掛けを基本とし、 従来の在来工法に比べ断面欠損が少ないため、木材の接合部強度が向上します。

APS工法は、 金物が見えない木材への内蔵型金物工法で、 木目あらわしの美しい仕上がりを実現できます。材料は、従来ある金物工法と位置付ける工法は集成材のみでした。

しかしながらAPS工法は、木目の美しさを訴求できる製材製品無垢材(KD材)の仕様が可能となった国内唯一の金物工法です。安全の証明にもとづいた大空間を創り上げることができます。

材質には、ダクタイル鋳鉄を採用。道路のマンホールやライフラインと同じ材質を使用していますので、鉄に比べサビに非常に強く、強度も耐久性も優れています。

※グランプランでは標準がありません。
上記は推奨している内容の一部です。
ご要望に合わせて構造の仕様もバランスよくご提案しています。